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ホーム > ヤマハで習う・学ぶ > 鳴るほど♪楽器解体全書 : サクソフォンの種類と構造


鳴るほど♪楽器解体全書
サクソフォン第1回
サクソフォンの種類と構造
 
サクソフォンの魅力に迫る!!
サクソフォンの魅力に迫る!!
 

今回からは大人に人気の楽器、サックスことサクソフォンについて取り上げます。インタビューのお相手は、ヤマハのサクソフォン設計担当10代目の釼持 尚(けんもちひさし)さん。さて、どんなお話が飛び出すやら。

  このページに掲載されている情報は2004年3月現在のものです。  
TOPICS
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●こんなに多彩なサクソフォン 【リコーダーと似ています】
●木管楽器と金管楽器のいいとこ取り 【リードをふるわせる】
●サクソフォンは600パーツ 【音孔は25個もあるんです】
●19世紀の天才のおかげ 【サクソフォン誕生秘話】

  こんなに多彩なサクソフォン

♪サックスってあこがれの楽器ですが、初めてでも吹けますか?

「リコーダーと同じような指使いなので、結構吹けますよ。覚えてしまえば、ソプラノやバリトンも、指使いは同じですし」

♪えっ、ソプラノやバリトンもあるんですか?

「はい。一番ポピュラーなのはアルトサックスですが、それより音の高いソプラノやソプラニーノもあります。低いものにはテナーやバリトン、バス、コントラバスもあるんですよ。最近は、コントラバスはほとんど使われていませんが」
釼持尚さん写真
釼持 尚さん
サクソフォンとは学生時代のJazz研究会からの仲。
 
バリトン テナー アルト ソプラノ
バリトン
テナー
アルト
ソプラノ
サクソルン属(サクソフォン属):左からバリトン、テナー、アルト、ソプラノ。
この他にソプラノより音の高いソプラニーノ、バリトンより低いバス、コントラバスもある
 
  音域表  
  音域表  
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木管楽器と金管楽器のいいとこ取り

♪いろんな種類があるんですね。リコーダーとそっくり!

「同じ管楽器ですからね。ただ、楽器の構造はまったくちがっていて、サックスはリコーダーのようになめらかなメロディが吹ける木管楽器と、トランペットのように遠くまで音が通る金管楽器の良さを合体させた楽器なんです。口にくわえるマウスピースに付けた、リードをふるわせて音を出すんですよ」

♪リードってどんなものですか?

「これなんですが・・・素材はケーンといって日本でいう葦(あし)ですね」
 
リード:下唇側 リード:マウスピース側
リード:下唇側 リード:マウスピース側
 

♪葦って草かと思っていました。まるで竹みたいですね

「そうですね。ケーンは1年で生長するんですが、中は空洞で筒状ですからね。適度な長さに切ってから、タテに四分割して削るとリードになるんです。ただし、80%から90%はうまく仕上がらない、とリードのメーカーの方から聞きました」

♪大変ですね。それで、リードはどう付けるんですか?

「マウスピースに平らな面を当てて、リガチャーと呼ばれる締金(しめがね)で固定します。付ける前に5分くらい水につけて湿らせるんですよ。よくリードをなめている人もいますよね」

♪なめるのは、湿らせたいからなんですね

 
黒いマウスピースにリードを取り付ける様子1 黒いマウスピースにリードを取り付ける様子2 黒いマウスピースにリードを取り付ける様子3
黒いマウスピースにリードを取り付ける様子。リードには初心者向きの柔らかい[1]から[1と1/2、2、2と1/2、3、3と1/2、4]まであり、数字が大きいほど堅い
  「実は、このマウスピースとリードとリガチャーで、楽器の音がかなり左右されるんです。音の出だしの部分ですからね。それに吹き心地にもすごく関係がありますし」

♪ええっ! ここが?

「そうです。さらに吹込管(ふきこみかん)の部分も重要で、いろいろ工夫してあるんですよ」

♪口ってだいじなんですね。でも吹込管ってどこまでなんですか?

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  サクソフォンは600パーツ
  「では、各部の名称について説明しましょう。基本的に4つの部分から成っています。吹込管、二番管(にばんかん)、U字形の一番管(いちばんかん)、丸く開いている朝顔管(あさがおかん)の4つ。その管体にトーンホールが25個あります」
 

【サクソフォンの各名称】※各名称にカーソルをのせてみてください

 
   
 
▲【サクソフォンの各名称】を表示するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
 

♪25個もある孔をふさぐために、いろんな金具が付いてるんですね

「指の数は限られていますから、遠くの孔も一度に押さえられるように、キイやレバーが付いているんです」
フェルトの円盤を山羊の皮革で包んだ構造のタンポ(パッド)
フェルトの円盤を山羊の皮革で包んだ構造のタンポ(パッド)
 

♪このまん丸い蓋(ふた)は?

「この蓋はタンポ(パッド)といって、アルトサックスで一番大きなタンポは直径約5センチもあります。この大きな蓋で、大きなトーンホールをふさぐんですよ」

♪指でふさげないほど、大きな孔ですものね。でも、見れば見るほど複雑ですね

「1つの楽器で、パーツが約600あるんです」

♪600パーツ!? そんなに多いんですか

「ええ。だから最初に発明した人はほんとにすごいと思います。ベルギーのアドルフ・サックスさんというんですが・・・」
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  19世紀の天才のおかげ

♪サックスというのは人の名前!

「はい。いろんな楽器を吹ける天才で。木管楽器の良さと金管楽器の良さを合体した楽器が作れないか、とサクソフォンを考え出したんです。1846年にパリで特許も得てますよ。人に教えることもしてたそうです」

♪マルチな人だったんですね

「彼は自分が作ったこの楽器だけでオーケストラをつくる構想をもっていて、自分でソプラニーノからコントラバスまで大小いろいろ作ったんです。当時から音域は、2オクターブ半あったんですよ」

♪アドルフ・サックスさんがいたから、サックスがある

「今、世の中にあるアコースティック楽器の中で、一番最後に生まれた楽器じゃないでしょうか。電気を使わずに人が音を出せる自然楽器としては。ほんとに素晴らしい楽器を作ってくれました」
  "サックス"は発明した人の名前だったなんて、おどろきました。
でも見れば見るほど、ほんとにかっこいい楽器です。
この魅力に次回はさらに迫りますね、乞うご期待!
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