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ホーム > ヤマハで習う・学ぶ > 鳴るほど♪楽器解体全書 : クラリネットの種類と構造


鳴るほど♪楽器解体全書
クラリネット第1回
クラリネットの種類と構造
 
たくさんのキイに、タル1つ
たくさんのキイに、タル1つ
 

今回からは黒い管が美しいクラリネットを紹介します。サクソフォンと同じようにリードを付けて吹くんですって! 案内役は設計担当の宮地 勲(みやちいさを)さんです。

  このページに掲載されている情報は2004年5月現在のものです。  
TOPICS
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●2つのキイから始まった 【工夫いっぱい】
●たる=ヨウナシ? 【いいえ、大事な役目あり】
●いろいろあってクラクラ 【多彩なクラリネット】

  2つのキイから始まった
 
リコーダーと似た指使い
リコーダーと似た指使い
リング部分が連動している
リング部分が連動している

♪銀色のパーツがたくさん付いてますね

「はい、管に開けた音孔(おんこう)を押さえるためのキイなんですが、多いですよね」

♪一体どう押さえるんですか

「リコーダーと同じように左手が上、右手が下になるように構えて、人差し指・中指・薬指で丸いリングの所を押さえます。左手の薬指の所はリングがなく孔だけですが」

♪リングはなぜあるんでしょう

「連動してるんです。例えば、左手の人差し指と中指の間に丸いふたがありますが、これは隣のリングとつながっていて、隣を押すと同時に孔をふさぎます」

♪なるほど、隣とつながってます

「それに、右手の小指の部分にも工夫があるんですよ」
宮地勲さん写真
宮地 勲さん
10才ごろからクラリネットを吹き始め、レパートリーには現代曲も
 

♪スプーンが4本あるみたいな所ですね

「ええ、ここに引っ掛ける金具があるの、見えますか。この金具は上のキイとつながっていて、下のキイを押すと上のキイも同時に動くんです」

♪アイデアですね
ところで、だれがクラリネットを発明したんですか

「18世紀初めごろに、ドイツのデンナーさんが発明したといわれています。彼の工房がつくったクラリネットはキイが2つだったんですよ」
小指部分は下のキイを押すと上のキイも動く仕組み
小指部分は下のキイを押すと上のキイも動く仕組み
 
左:エーラー式のクラリネット、右:ベーム式のクラリネット
左:エーラー式のクラリネット
右:ベーム式のクラリネット
詳細

♪最初はキイが2つ!

「はい、その後だんだんキイの数が増えていき、19世紀半ばに宝石職人の息子でフルート奏者でもあったベームさんのアイデアを元に、今とほぼ同じ16キイのクラリネットがつくられました。これが今も続くベーム式です」

♪ベームさん、すごいですね

「ただ、モーツァルトやベートーベンの時代はベーム式が生まれる前で、エーラー式の前身が主流だったんです。だから今でもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はエーラー式を使っています。指使いはベーム式より難しいんですが、伝統的な音を重視して・・・」
 

♪エーラー式は小指の部分が違いますね

「小指のキイが平たいデザインで、小指を滑らせやすいように、ローラーが付いています。ちなみに、ベーム式の小指のキイはティアドロップ型で、19世紀末から20世紀初めごろ流行したアールヌーボー様式の名残りなんですよ」

♪アクセサリーみたいです

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  たる=ヨウナシ?

♪クラリネットの吹き口はどうなってるんですか?

「クラリネットはサックスと同じ、シングルリードの楽器です。黒いマウスピースがあってリードをふるわせながら吹くんですよ」

♪マウスピースの下がぷくっとしてますね

「ふくらんでる部分は樽(たる)と呼びます。外してみましょうか」
クラリネットはシングルリード
クラリネットはシングルリード
中央がふくらんだ、樽(たる)/バレル
中央がふくらんだ、樽(たる)/バレル
  「樽は英語ではバレル。ドイツでは洋梨(ようなし)を意味するビルネと呼ばれています」

♪洋梨みたいな形ですものね。樽にはどんな役割が?

「音の高さ(ピッチ)の調整に役立つんです。管楽器は暑い日は音が高く、寒い日は音が低くなります。そこで、音が高い時は樽を抜き、管を長くして音を下げる。逆に、音が低い時はきっちり樽を突っ込みます」

♪樽を抜いて音を下げる? 抜くってどういうことですか

「抜くと言っても多くて2ミリくらいなんですが。抜く前と後の音を聴き比べてみてください。音がどれくらい下がるか、測定機の目盛りもご参考に」
 
樽を抜く前の音
▲視聴するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
樽を約2ミリ抜いた時の音
▲視聴するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
 

♪ほんとだ、同じソの音でも微妙に下がります

「そうですね。オーケストラで吹く時にはいろんな楽器がありますが、楽器ごとに音の高さに違いがあります。それで、最初に音合わせをするんですが、音合わせの時は楽器が冷めていても、吹いてるうちにだんだん温かくなって音が上がってくる。それで調整するために樽を抜くんです」

♪ステージ上でも抜くんですか

「はい、周りと音の高さを合わせるために、自分の出番と出番の間に抜きますね」

♪ほかの管楽器でも樽はありますか

「樽そのものがない楽器でも、その役割をする所があります。例えばサックスではマウスピースを抜きますし、リコーダーやフルートなら頭部管(とうぶかん)を抜いて音を調整するんですよ」

♪耳が良くて冷静じゃないと抜けませんね

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  いろいろあってクラクラ

♪クラリネットにはどんな種類があるんですか

「金属のベルが付いたバスクラ(バスクラリネット)やアルトクラ(アルトクラリネット)もありますし、A管(あーかん)、B管(べーかん)などいろんな種類があります」

♪アーカン、ベーカン? ううーん・・・次回くわしく教えてください。もう頭がクラクラです

  クラリネットの種類
 
  クラリネット音域表  
  クラリネット音域表  
  クラリネットの各名称
※各名称にカーソルをのせてみてください
 
▲【クラリネットの各名称】を表示するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
  黒に銀のスマートなフォルムにいろんな工夫がされているクラリネット。
アーカン、ベーカン、はどういう意味なんでしょうか。
頭の中を整理しつつ次回またお会いしましょう!
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