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ホーム > ヤマハで習う・学ぶ > 鳴るほど♪楽器解体全書 : トランペットの種類と構造


鳴るほど♪楽器解体全書
トランペット第1回
トランペットの種類と構造
 
キラリ輝く花形楽器
キラリ輝く花形楽器
 

華やかで明るい音が魅力のトランペット。ジャズやオーケストラでも目立つ花形の楽器ですよね。いったいどんな構造なのか、20年近く設計を担当している庭田俊一(にわたしゅんいち)さんに聞いてみます!

  このページに掲載されている情報は2004年6月現在のものです。  
TOPICS
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●バルブが運命を変えた 【トランペットの形の歴史】
●ピストンとロータリー 【バルブには2種類ある】
●トランペットの仲間 【音を聴き比べてみよう】

  バルブが運命を変えた
 
庭田俊一さん写真
庭田 俊一さん
昼間は設計者、夜や休日はトランペッターに変身!

♪トランペットは昔からこの形なんですか?

「いえいえ、長い間にどんどん進化して今の形になったんですよ。初期のトランペットは長い管の先が広がっているだけのシンプルな形でした。吹き方を変えていくつかの音を出していたんです」

♪いくつかの音?

「倍音というんですが、同じ管でも唇の動きや息の速さを変えると音がいろいろ出せるんです。楽譜に書くと・・・」
初期のトランペット
初期のトランペット
  トランペットの倍音列
 

♪こんなに出せるんですか! でも低い方はレ、ファなど出せない音も多いですね

「はい、それでメロディを演奏する時には高い倍音、上の楽譜でいうと右の方の音を使って音をつなげていたんです。それとハ長調、ト長調など調子が異なる曲を演奏する場合にはハ長調用の楽器、ト長調用の楽器というように長さの違う楽器をいくつも用意して吹いていました。ただ、長くて数が多いと取扱いや持ち運びも大変ですよね。それで手軽に管の長さを変えられないかと発明されたのがバルブです」
 

♪バルブで管の長さを変える?

「管が長いほど音が低くなる、という法則がありますよね。音の高さは管の長さと関係あるんです。1810年ごろに発明されたバルブは演奏中に管の長さを手軽に変えられ、おかげで半音階が出せるようになり、管の全長も半分になったんです」

♪バルブはトランペットにとって、画期的な発明だったんですね

半音階は1オクターブを12の半音に分けた音階のこと。
半音階は1オクターブを12の半音に分けた音階のこと。
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  ピストンとロータリー

♪ところで、バルブって何でしょう

「管の途中に別の管を設けて、息の通り道を切り換える装置のことです。管と管の分かれ道に付けて、あっち、こっちと息を通らせます。バルブにはピストンバルブとロータリーバルブの2種類があるんですよ」

♪ピストンとロータリー。どう違うんですか?

「では、まずピストンバルブから説明しましょう。こちらを見慣れている人も多いでしょうね」
  ピストンバルブ式トランペットの各名称
  ピストンバルブ式トランペットの各名称
ピストンバルブ式トランペットの各名称
 
演奏中の右手と左手
演奏中の右手と左手
ピストンバルブの原理
ピストンバルブの原理
「左手で楽器を持って、右手でピストンを動かします。上下に3本あるピストンは、マウスピースに近い方から第1、第2、第3ピストンバルブと呼びます。右手の人差し指、中指、薬指で押さえるんですよ」

♪ピストンを押すとどうなるんですか?

「第1ピストンを押すと、第1抜差管(ぬきさしかん)を息が通るようになります。第2ピストンで第2抜差管、第3ピストンで第3抜差管を通ります。ピストンを押すと、息の通り道が長くなるわけです。ピストンの原理を図にしたのがこちらです」

♪ピストンを押すと、回り道をするんですね

「そうです。では、続いてロータリーバルブについて説明しますよ。バルブの部分をよく見てください」
  ロータリーバルブ式トランペットの各名称
  ロータリーバルブ式トランペットの各名称
ロータリーバルブ式トランペットの各名称
 

♪ずいぶん形が違いますね

「全体に平たいですよね。持ち方も違い、ロータリートランペットはせんべいをかじるように構え、右手の3本で丸い部分を押さえます」

♪ロータリーの中はどうなってるんですか?

「ロータリーが90度くるっと回転して、空気の流れ方を変えます。押さない時は通らない管を、押すと通ることができるんですよ。図を見るとよくわかるかな」
ロータリートランペットの構え方
ロータリートランペットの構え方
 
ロータリーバルブの原理
ロータリーバルブの原理

♪90度回転して通すんですね。かしこい!

「このロータリー式はドイツやオーストリアを中心に盛んになり、ピストン式はフランスを中心に人気が出たんです。ロータリー式は、弦楽器や他の管楽器と響き合うやわらかい音がするんですよ。逆にピストン式は華やかで、他の楽器の上から聴こえるような目立つ音がします」

♪ロータリーもピストンもそれぞれ良さがあるんですね

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  トランペットの仲間
「トランペットにはいろんな仲間がいます。こちらはピッコロトランペット。管の長さはトランペットの半分で、音全体が1オクターブ高いんです」

♪ピストンが4つありますね!

「3つのもありますが、4つが主流ですね。ピッコロトランペットは楽器全体が短いので、低い音を出すために第4ピストンバルブが必要になります」
ピッコロトランペット
 

♪ピッコロトランペットの他には?

「コルネットとフリュ−ゲルホルンもトランペットの仲間です。ただし、トランペットやコルネットは円筒管の部分が多いんですが、フリュ−ゲルホルンはかなり広がった円錐管(えんすいかん)です。円筒管より円錐管の方が音はやわらかくなり、印象がずいぶん違うんですよ。音を聴き比べてみてください」
 
トランペット
コルネット
フリューゲルホルン
  ▲上記の音を聞くためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
  トランペット類【音域表】
トランペット類【音域表】
  庭田さんはトランペットをはじめ
コルネットやフリューゲルホルンなど
13種類ほどの楽器を設計してるんですって。すごいですね!
次回はドレミの出し方について紹介します。
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  ものしりエピソード
    バッハの頃のトランペット奏者は常に4種類の音域の楽器を持ち替えて演奏していた
進化の過程に生まれたあだ花、鍵式トランペット
ヤマハ製品ページ/トランペット
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