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ホーム > ヤマハで習う・学ぶ > 鳴るほど♪楽器解体全書 : フルートの音の原理


鳴るほど♪楽器解体全書
フルート第2回
フルートの音の原理
 
じかに唇を当て息で音を出す
じかに唇を当て息で音を出す
 

横で構えて吹くフルート、一体どうやって音を出しているんでしょう。設計担当の亀田 守(かめだまもる)さんに音の原理について教えてもらいます。

このページに掲載されている情報は2004年8月現在のものです。
TOPICS
フルートの音の出し方 【ほほえんで!】
エアリードの楽器 【ふるえているのは・・・】
頭部管(とうぶかん)の内側 【材質や形のヒミツ】
音の実験をしてみました 【ペットボトルで演奏!】
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  フルートの音の出し方
 
亀田守さん写真
亀田 守さん
新しいフルート創りが楽しくて、食事も忘れてしまうほど。

♪どうしたら音が鳴りますか?

「まず、音が出るのは頭部管なので、外して手で持ってください。頭部管だけで鳴らす練習をします。リッププレートに唄口(うたくち)が開いてますね。この唄口の下から3分の1を下唇でふさぐような気持ちで吹きます」
唄口・リップレート エッジ フルートの音の出し方
 

♪唇は直接付けちゃうんですね

「唄口の中央に唇の中央が来るように、そしてエッジに向かってほほえむように息を出します。唄口の向こう側の角がエッジです。頭部管の向きを調整すると、ちょうど音が鳴る場所があるんです」

♪息の向きを固定して吹くんですね

「そうですね。抵抗を感じつつ、それを押しながら吹く感覚です。フルートは息の強さを変えることで、同じ指使いでも違う高さの音を出せるんですよ」
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  エアリードの楽器
 

♪どうして音が鳴るんでしょう?

「リコーダーと原理は同じなんですが、リコーダーは息の出口がウインドウェイで固定されているのに対して、フルートは唇で息の出口を固定します。エッジに向かって息を当てると、唄口から入れた圧力の高い音波の波が管を通り、足部管の先や開いた音孔など開口部に行く。そして反射して戻って来て、唄口付近の空気を押し上げて外に戻そうとする。と、その部分の音圧が下がり、今度は吸収しようとする。それで唄口のエッジ付近の空気を上下にふるわせる波が発生し、音に変わるんです」
 
 
▲【フルートの発音原理】の図を表示するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
 

♪唄口のあたりで空気が振動しているんですね

「サックスやクラリネットでは口の中でリードが振動していますが、フルートは空気がふるえているので、エアリードの楽器に分類されます」
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  頭部管の内側
 

♪まっすぐ前に吹いてるのに、なんで息は右に行くんでしょう。唄口の左側はどうなってるんですか?

「反射板や天然コルクが入っています。研究用につくったアクリルのフルートで説明しましょう」
 
頭部管の内側をアクリルのフルートで説明
  「反射板は唄口の中央から17ミリの位置に固定されています。クラウン(ヘッドスクリュー)を回すと反射板の位置がずれてしまうので、通常は回さないようにしてください。吹き込んだ息はこの反射板に当たって右に行きます。コルクの材質も音の響きを左右しますね」

♪頭部管は大切なんですね

「音が発生する場所ですから。頭部管の内径は先広がりのテーパー管で種類が多く、メーカーごとに多彩なんです。ヤマハには3種類あります」

♪3つのテーパーにはどんな特徴が?

「Gテーパーは細径から太径へほぼまっすぐな単純テーパーで、吹いたときの抵抗が強く、出た音が太くなります。Cテーパーは徳利のような流線形。息が入りやすくて明るい音色です。そしてYテーパーはGとCをミックスした形状で、繊細な音が出て適度に抵抗もあります。」
 
頭部管内部の形状
  「唄口のカットにも色々あり、少しの変化で吹き心地が大きく変わります」

♪設計のポイントは?

「唄口が角張っているか丸いかなどの形状と、ショルダーカットやアンダーカットの量ですね。各テーパーの性質に適した唄口カットを組み合わせて、頭部管を製作します。ヤマハの頭部管バリエーションは現在9種類なんですよ」

♪見比べても微妙な違いですが、吹いてみると差があるんですね

 
唄口カットの例
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    音の実験をしてみました

「フルートには天然コルクが入っていて、音の響きに影響がある」とのこと。では、コルクの代わりに他の物を入れたらどうなるでしょう?

コルク代替品の実験
コルクの代わりに何を入れよう?
コルクより軽い、発泡ポリエチレン!
ふわふわの綿(わた)も試そうよ
何も詰めないと音がどう変わるかも知りたいわ
実験の手順
【1】 頭部管だけで吹く コルクの代替品の実験
  【2】 ヘッドスクリューを外して吹く
  【3】 コルク部分を発泡ポリエチレンに代えて吹く
  【4】 コルク部分を脱脂綿に代えて吹く
  【5】 管に何も詰めずに吹く
実験の結果
実験の結果を表示するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
※ 実験による録音のため正しい音程と異なっております。

中身が見やすいように、実験ではアクリルのフルートを使いました。頭部管からヘッドスクリューのみ外して吹いたときの音が、[ヘッドスクリューを外した場合]。微妙に音が変わったような・・・。そして、ネジがはまったコルクを外し、代わりに発泡ポリエチレンを入れて吹いたのが[発泡ポリエチレンを詰めた場合]です。コルクより密度が小さいからか、中身がなく軽い吹き心地でした。次に脱脂綿を詰めてみたら、音量が小さく、息が抜けているのがよく分かりました。
頭部管体のみで吹いたときには、詰め物が何もないためか、右からだけじゃなく左からも音が出ました! 音の高さも全体に少し上がりました 。

亀田守さん写真
「天然コルクの場合は吹いていて音が響いている感じがありますが、発泡ポリエチレンに代えると響きが足りなくて鳴ってるだけの印象でしたね。
実際のフルート内ではヘッドスクリューと反射板でコルクを両側から押さえているのでコルクの硬さを微妙に調整できます。コルクの硬さは音色に影響しているんですよ」
ペットボトルで演奏しちゃおう!
ペットボトルに水を入れて上手に息を吹き込むと、かなり大きな音がします。1本で1つの音を出すとして、何本か集めれば曲も演奏できますよ。
こんな音がします!
▲上記の音を聞くためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
※ 実験による録音のため正しい音程と異なっております。
上記の水の量は、ド:231、レ:285、ミ:342、ファ:359、ソ:387、ラ:414、シ:438、高いド:449ミリリットルでした。但しペットボトルの形状によって水の量は変わります。
見やすいようにカラーインクが溶かしてあります。
ワンフレーズ演奏
ペットボトルで演奏
▲視聴するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
※低いシ用に177ミリリットルの水を入れたペットボトルを加えました。
用意するもの
同じ形のペットボトル8本以上(断面の丸いものが鳴らしやすい)、水、漏斗、大きなスポイト、ピアノなど音階の基準になる楽器
ドレミの作り方
水が少ないと低い音が、水が多いと高い音が鳴ります。ピアノの音と合わせながら、漏斗とスポイトを使ってペットボトル内の水の量を調整しましょう。まずは基準となる下のドと上のドを決めます。
鳴らすポイント
音がよく鳴る息の角度を探します。水の量が少なめの方が、音が出る角度が広くて鳴らしやすいですよ。同じ水の量でも吹く角度によって音程が少し変わります。また、水面がゆれると音が変化します。
 
  フルートは外に出て行く息も多いので、
他の管楽器より息をたくさん使うようです。
息を自在にコントロールできれば
ペットボトルや瓶も楽器に早変わり!
何かと楽しめそうですね。
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