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ホーム > ヤマハで習う・学ぶ > 鳴るほど♪楽器解体全書 : フォークギターの雑学


鳴るほど♪楽器解体全書
フォークギター第4回
フォークギターの雑学
 
ギターおもしろガイド
ギターおもしろガイド

ギターを触ったことのない人も、毎日弾いてる人も楽しめそうなネタを集めました。たくさんの人に愛されているだけあって、形も素材も機能も多彩! ほんとに個性豊かな楽器です。

このページに掲載されている情報は2004年11月現在のものです。
TOPICS
知る人ぞ知る 【つくり手のこだわり】
ギターの音を少しだけ 【弾けると楽しい】
えっ、そんなギターも!? 【みんな個性的】
フレット&弦の蘊蓄(うんちく) 【奥が深い?】
ギターに愛を 【ちょっとの習慣】
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  知る人ぞ知る

■表板(おもていた)も2枚をくっつけてある

ギターをよーく見ると、表板の木目が左右対称なのがわかります。裏板(うらいた)も左右対称で、なんと側板(がわいた)もそうなんですよ。これは音を均一に伝達できるように同じ材料を使いたいという考えから、材料となる板を幹の同じ場所で2枚取って、本を開いた時のように左右で合わせて接着しているため。特に表板と裏板は、年輪の詰まっている方、つまり幹の外側に近い方が楽器の中央にくるように合わせます。これをブックマッチングと呼んでいます。きれいに平らなので、2枚の板がくっついてるようには見えませんよね。

■ピックガードはブランドのポリシー

ピックが表板を傷つけないために貼(は)るピックガードは、実はメーカーによって形が違うんです。だから演奏中の手元のアップを見るだけで、知ってる人には「あっ、あそこのギターだな」とわかっちゃいます。ちなみにヤマハのは指板に沿わせ、しかもサウンドホールのラウンドに合ってるのが特徴。きちんとつくらないと貼れない形なので精度の証明でもあるんですよ。
ヤマハのピックガードの形
ヤマハのピックガードの形
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  ギターの音を少しだけ

■フォークギターの魅力

弾き語りにぴったりの、フラットピックのストロークや流れるようなアルペジオをちょっぴりお聴かせします。歌いながら弾けたらかなり気持ち良さそうです。メロディと伴奏を一緒に弾く時の巧みな指の動きも見てくださいね。
 
▲視聴するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
 

■カポタストの役割

 
カポタストの効果
カポタストの効果
▲上記の音を聴くためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
男性ボーカルの曲を女性が弾き語りしたい時、活躍するのが“カポ”。正しくはカポタスト。ネックに付ける位置によって1音でも2音でも簡単に音が上げられ、歌いやすいキイの高さで演奏できます。たとえば5ポジションにカポを付ける“5カポ”の場合、左手は同じフォームのまま位置を移動するだけで2音半、音が上がります。
また、弦を押さえるのが難しいコード(和音)の時にも、カポを付けて音全体をずらすことで演奏が楽になります。写真のように、B♭(ビーフラット:シ♭・レ・ファ)のコードの場合はカポがあるのとないのとでは難しさが大違い。カポなしの時は人差し指で第1から第5の弦を全て押さえなきゃいけませんが、3カポではG(ジー:ソ・シ・レ)のフォームで、6カポではE(イー:ミ・ソ♯・シ)のフォームで、楽にB♭のコードが弾けるんですよ。
 
Bbコードの押さえ方
カポなしの時 3カポの時 6カポの時
カポなしの時
3カポの時
6カポの時
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  えっ、そんなギターも!?
 

■左利き用ギター

世の中には器用な左利きの人がいるもので、元来右利き用につくられたギターを逆に構えて弾きこなしていたりします。弦の押さえ方が上下逆になる訳でそれはそれですごいことですが、左利き用のギターもちゃんとあるんですよ。どこが違うかわかりますか? まずピックガードの位置が逆、弦の支点になるサドルの傾き方も逆。そして内側のブレイシングもちゃんと逆になっていて、うまく音が共鳴するようになっています。
 
左利き用はピックガードもサドルも逆 表板の裏面のブレイシングも逆
左利き用はピックガードもサドルも逆
表板の裏面のブレイシングも逆
 

■モダンな和風の逸品

華やかな和テイストのギターがこちら。貝殻から真珠色にきらめく部分を切り取って埋め込む螺鈿細工(らでんざいく)や、金を盛り上げた高蒔絵(たかまきえ)が施してあります。写真はヤマザクラの図柄で、指板やヘッドにまで花があしらわれてため息が出る美しさ。埼玉県のジョン・レノン・ミュージアムにも、彼がオーダーして弾いた螺鈿のドラゴンギターがあるんですって。
ヤマザクラ蒔絵ギター
ヤマザクラ蒔絵ギター
 

■竹のギターも!

ネックまで竹でつくった試作品
ネックまで竹でつくった試作品
5、6年前、「ボディの外側を一周するバインディングに竹を使ってみよう」と思い立って取り組むうちに生まれたのが、ボディもネックも竹製のギター。音はカサカサかなと思いきや、案外あったかい音がするんですよ。竹は繊維方向に割れやすいこともあり、実際の商品ではネックに竹材ではなく木材を使っています。
 

■要望に応えるダブルネック

2つのギターが合体したようなダブルネックギターの良さは、持ち替える時間がない曲でもさっと違う音色で演奏できること。エレキとベースの組合せや、ナイロン弦のクラシックギターと鉄弦のフォークギター、ギターとマンドリンなど、ミュージシャンの要望に合わせて様々なダブルネックギターが次々と誕生しています。
 

■奥まで押さえやすいカッタウェイ

 
独特の形のカッタウェイスタイル
独特の形のカッタウェイスタイル
カッタウェイとは英語で“切り取る”を意味するcut awayのこと。ボディの形を変形させた分、音は多少犠牲になっていますが、左手には好都合。サウンドホールのすぐ横の20ポジションまで押さえやすい形なんですよ。
 

■エレクトリックアコースティックギター

ギターの音量を大きくして大勢の人に聴かせたい時に、電気の力を借りられるのがエレクトリックアコースティックギターです。弦の振動をピエゾピックアップで電気信号に変換し、コードでつなげたアンプという装置で増幅させて大きな音にするんです。ピエゾピックアップは信号変換器のことで、見た目には細くて薄いシートフィルム。サドルの下に隠れています。さらにボディの中に小さなマイクも仕込んであって、生っぽい音のニュアンスを足して極力いい音を届けられるようになっています。電源につながなければ、普通にギターとして演奏できるんですよ。
 
薄いシートがピエゾピックアップ 内側にコンデンサーマイク ボリュームや音のバランスを調整
薄いシートがピエゾピックアップ
内側にコンデンサーマイク
ボリュームや音のバランスを調整
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  フレット&弦の薀蓄(うんちく)
 

■なぜフレットの上を押さえない?

ギターの弦は2点で支持されている間をはじいて音を出しますよね。フレット間で押さえている時は、硬い金属のフレットが一方の支点になっています。でももし、フレットの真上を押さえると、指のやわらかい肉で弦の響きが抑えられてしまい、クリアに鳴らなくなってしまうんですよ。

■フレットの間はなぜ狭まる?

ネックに並ぶフレットは、ボディに近いほどフレットの間が狭くなっています。なぜでしょう? フレットは1つボディ側にずれるごとに半音ずつ上がっていきます。半音上がるためにどれくらい弦を短くするかは、ごく簡単に表せば“元の弦の長さ×0.944”なんです。だから振動する弦が短くなるほど、少し長さが変わるだけで半音上がり、フレット間は狭くなります。
でも実際は、張力の補正とかいろんな要素が絡んでくるので、もっと複雑な計算式でフレットの位置を算出してるんですって。
 

■シャラーンと鳴る12弦ギター

6弦だけじゃありません、12弦のギターもあるんです。12本分の弦がシャラーンと鳴り、倍音がとても豊か。カントリーやブルーグラスなどアメリカの民俗音楽に合い、マンドリンっぽいフレーズを弾いたり、ストロークで優しい雰囲気が出せます。
弦は6コースに2本ずつで12本。6弦ギターで言う第3弦から第6弦の横にそれぞれ1オクターブ高い弦が付いていて、第1弦と第2弦の所は全く同じ弦が2本並んだ複弦(ユニゾン)になっています。弾く時は6弦ギターと同じ指使いで、2本ずつ押さえればOK!
12弦ギター 6弦ギター
ストローク
『ホテル・カリフォルニア』
▲上記の音を聴くためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
 

■ギターとバイオリンは弦の順番から違う

ちょっと難しい話をひとつ。ギターの弦は普通“低いミ・ラ・レ・ソ・シ・高いミ”の順に張ります。それぞれの音と音の間はドとファの関係である完全4度になっています、唯一“ソ・シ”の間だけは長3度と狭くなっていますが・・・。そしてウクレレはギターの第1弦から第4弦にあたる弦を張った4本弦の楽器です。
  ギターの開放弦の音、バイオリンの開放弦の音
  一方、同じ弦楽器でもバイオリンの場合は、低い方から“ソ・レ・ラ・ミ”の順に弦を張ります。ギターの第3弦から第6弦をちょうど逆にした順で、それぞれの音と音の間はドとソの関係である完全5度になっています。だからギターの指使いとは当然全く違うんです。ちなみに8弦あるマンドリンは、2弦ずつが太さも音の高さも同じ4対の弦を張ってあり、音の関係はバイオリンと同じなんですよ。
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  ギターに愛を
 

■掃除機が当たるとパーン!?

最近は表板を単板(たんぱん)でつくるのが世界的に流行っています。単板は字のごとく1枚の無垢板(むくいた)のこと。音の鳴りはいいんですが、2枚重ねた合板(ごうはん)に比べて割れやすい性質があります。お気に入りのギターをスタンドに立て掛けておくと、掃除機がちょっと当たっただけでもパーンと割れてしまうことも。大事なギターはケースにしまっておきましょう。

■休日派は弦をゆるめて

毎日弾いている人は大丈夫ですが、休日演奏派はボディのために、ぜひ弦をゆるめてあげて。弦に引っ張られてボディが反ってしまいますから。糸巻は1回転させるくらいで充分です!
  ギター特集はいかがでしたか?
時代の空気を吸いながら
ずんずん進化している楽器なんですね。
次回からはフォークギターの前身で、今も人気の
クラシックギターを特集します。お楽しみに!
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