ページ内移動リンク

YAMAHA
  • テキスト版
  • オンラインメンバー
サイト内検索

ホーム > ヤマハで習う・学ぶ > 鳴るほど♪楽器解体全書 : マリンバの構造と歴史


鳴るほど♪楽器解体全書
マリンバ第1回
マリンバの構造と歴史
 
打てば響く快感
打てば響く快感

打楽器で初めて取り上げるのは、マリンバです。名前は聞き慣れないでしょうが、いわゆる木琴のこと。音色が多彩で音域も広く、ソロ楽器として活躍しているんですよ。設計担当の吉田友則(よしだとものり)さんにお話をきいてみましょう。

このページに掲載されている情報は2005年4月現在のものです。
TOPICS
共鳴パイプあっての音板 【ステージ映えも重視】
もともとアフリカの民族楽器 【音板は木から金属へ】
第2回へ
第3回へ
第4回へ
掲載楽器一覧へ
  共鳴パイプあっての音板
 

♪マリンバはどんな楽器ですか?

「音程のある打楽器で、木琴の仲間です。ピアノの鍵盤(けんばん)のように黒い鍵盤と白い鍵盤の位置に木の板がたくさん並んでいて、たたくと音が鳴ります。この板のことを音板(おんばん)と呼んでいます」

♪音板は長さが全部ちがうんですね

「低い音になるほど長くなっています。それに幅も広くなり、5オクターブのマリンバでは最低音の音板が幅80ミリ、長さは約620ミリにもなります」

♪大きいですね! 音板の下の管は何ですか?

「金属製の共鳴(きょうめい)パイプです。1枚の音板に必ず1本付いていて、音板をマレット(ばち)でたたくと音を豊かに響かせてくれます。音板の音程に合わせて長さが変えてあり、低音になるほど長くなります。もし共鳴パイプがないと、単に木の板をたたいた時のポコッという音がするだけなんですよ。試しに共鳴パイプがある通常の場合と、共鳴パイプを取り外した場合の音をお聴かせしましょう。曲はみなさんどこかで耳にしたことがあるはずですよ」
吉田友則さん写真
吉田 友則さん
マリンバをはじめバラエティに富む音板打楽器の設計を担当
 
素材・硬さ・形も様々なマリンバ用マレット
素材・硬さ・形も様々なマリンバ用マレット
マリンバ
共鳴パイプがある場合
(通常)
共鳴パイプがない場合
▲上記の音を聴くためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
 

♪NHKの『きょうの料理』のオープニング曲ですね!
 音を響かせる共鳴パイプの中はどうなってるんですか?

「空洞になっています。音板のすぐ下の口は開いていますが、音板から遠い口は閉まっていて、パイプの中の空気を振動させて音を響かせているんですよ」

♪片側は閉まってるんですね!

「閉まってなくても音は共鳴するんですが、今の2倍の長さが必要になるんです。そうすると楽器がとても大きくなってしまうので、片側は閉めてあります。また、マリンバはステージ映えするように美しくパイプを並べることを重視しています。それで、楽器によっては上に音板がないパイプもあるんですよ」

♪飾りのパイプということですか?

「はい。でも、それはそれで隣の音板の音を共鳴させるのに役立っています。どうしても共鳴させたくないパイプは上部に底を付けて、パイプがないのと同じ状態に調整しています」
 
上に音板がないもの 上部に底が付いたもの
共鳴パイプには上に音板がないもの(左)、上部に底が付いたもの(右)もある
 

♪アーチ形のパイプがありますが・・・

「これも内側は途中で閉まっていて、実質的なパイプの長さは高音になるほど短くなっています。見た目を左右対称にしたくてアーチにしてあるんですよ」
  共鳴パイプがアーチ形のマリンバ
共鳴パイプがアーチ形のマリンバ
 
 
※各名称にカーソルをのせてみてください
▲【マリンバの各名称】を表示するためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
ページTOPへ
  もともとアフリカの民族楽器

♪マリンバはどうやって生まれたんですか?

「大昔、地面に穴を掘って木の板を渡し、たたいて音を出したのが始まりのようです。穴で音を共鳴させていたんですね。その後、木の板の裏にひょうたんを付けるようになります。これは今でも民族楽器として親しまれている形です。ちなみに、南アフリカのズールー族ではマリンバという名前の女神がひょうたんを付けた木琴をつくった、という伝説もあるそうですよ」

♪ひょうたんで音を共鳴させていたんですね

「やがてマリンバはアフリカの人々とともに海を渡り、中南米でひょうたんが木の共鳴パイプに変わります。そしてアメリカで金属のパイプに変わって、現代のマリンバになりました。音域は、音楽大学やプロの世界では4オクターブ半から5オクターブが標準です。小・中学校にある楽器よりも低い音域が出せますね」

♪低い音が出せると何が良いんですか?

「低音の暖かい音色が魅力的ですし、曲のレパートリーも広がります。マリンバの音域は音板打楽器の中でもっとも広いんですよ。ほかの音板打楽器と、形や大きさも見比べてみてください」
 
シロフォン マリンバ
シロフォン マリンバ
グロッケンシュピール ビブラフォン
グロッケンシュピール ビブラフォン
▲上記の音を聴くためには、最新のフラッシュプレーヤーが必要です。
音板打楽器の音域表
 

♪個性派ぞろいですね!
 シロフォンやグロッケンシュピール、ビブラフォンはどんな楽器?

「シロフォンは木琴の仲間で、見た目は小さなマリンバという感じですが、マリンバより音域が高く、音色も大勢の中で目立つ硬めの音がします。そして音板を木から金属へ変えたのが鉄琴です。グロッケンシュピールは音板が鋼(はがね)、ビブラフォンはアルミニウム合金でつくられていて、どちらも金属ですが音の性格はずいぶんちがいます。グロッケンシュピールはきらびやかで派手な音が、ビブラフォンは周りの楽器に溶け込むような音がしますね」

♪マリンバとビブラフォンは、音の感じが似てますね

  木琴を見たことはありましたが
音板の下に金属パイプがあるとは
意識していませんでした。
ここが実は音に深く関わっていたんですね。
次回は音のひみつに迫ります!
第2回へ 第3回へ 第4回へ 掲載楽器一覧へ
  マリンバ奏者安倍圭子さん、SINSKEさんのインタビューがご覧いただけます。
http://www.yamaha.co.jp/product/percussion/index.html
ページTOPへ
  ものしりエピソード
    音板打楽器の種類と特長
音板打楽器マレット〜ヘッドと柄の特徴と選び方
ヤマハ製品ページ/マリンバ
ヤマハ製品ページ/シロフォン
ヤマハ製品ページ/ビブラフォン
ヤマハ製品ページ/グロッケン
サクサクFAQ
  おんがくういくりへ

ページの先頭にもどる
(c) YAMAHA CORPORATION. All rights reserved.